ライブハウス育ちの異色アイドル「はうかわ!」地元福井で出演増加中 楽器封印しダンス、歌に全力投球

元バンドマン4人が組んだ異色アイドルグループ「はうかわ!」の(左から)ハルクソ・ナックルボールさん、モ・エコスさん、ハテさん、釈迦シゲミさん

 バンド活動に10年余り取り組んできた福井県福井市の女性4人による異色のアイドルグループ「はうかわ!」。結成から4年目に入り、県内のイベント出演も増えてきた。ステージでは、ライブハウスで培ったリズム感やライブパフォーマンスで観客を沸かせている。「自分の信じる『かわいい』を目指す」と楽器とはいったん離れ、ダンスや歌に全力投球の日々だ。

 メンバーは、リーダーのハルクソ・ナックルボールさん(29)、モ・エコスさん(29)、ハテさん(28)、釈迦(しゃか)シゲミさん(30)。それぞれギターやベース、ドラムで10年以上のキャリアがあり、福井市内のライブハウスで知り合った。

 2018年にライブハウス主催のイベントで1日限りのアイドルグループを結成したことがきっかけで、20年に現在のメンバーで活動を始めた。会社員のメンバーもおり、ハルクソさん以外の3人はメディアに顔を出していない。

 「ライブハウス生まれ、ライブハウス育ち」がメンバーの誇り。「従来のアイドルのようにキラキラはしていないが、ライブハウスで鍛えた観客をあおって、盛り上げていくパフォーマンスは得意」とハルクソさん。ハテさんも「みんなリズム感がいいので、慣れないダンスもこなせている」と話す。

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 1月19日にあった福井市内のライブではカバー曲をノリノリで披露。激しいダンスに息を切らしながらも、ステージを下りて客席を走り回って盛り上げた。バンド時代の仲間が昨年、はうかわ!のオリジナル曲「スターゲイザー」を制作。エコスさんは「かわいい曲だがハモりが難しい。ダンスを完成させて早くライブで披露したい」と意気込む。

 昨年から県内各地の音楽イベントに出演。釈迦さんは「バンド仲間だけでなく、アニメソングのイベントからも声がかかるようになった。活動の幅を広げていきたい」と抱負を話す。

 ライブ活動の告知は、はうかわ!のX(旧ツイッター)で。

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