ナガイモのように粘り強く高校受験を乗り切って-。ゆうき青森農協トロフィーながいも出荷組合(野田頭俊一会長)と地域のナガイモ生産者たちが、受験を控えた青森県東北町と七戸町の中学3年生に、地元の名産品のナガイモを贈った。
同組合が発案し、初めて贈呈した。ナガイモには免疫力を高める効果もあるとされ、中学3年生が受験当日に勉学の成果を存分に発揮してほしいとの願いも込められている。
東北町では1月26日、同組合と同町上北地区の生産者らが町内の中学3年生135人に贈った。町役場で行った贈呈式には受験生を代表して、東北中3学年委員長の鶴ケ﨑彩奈さんと、将来は野菜農家になりたいという上北中の阿部唯希(いぶき)さんが出席した。
同農協の野田頭和義常務と長久保耕治町長が「生産者も粘り強く生産してきたナガイモを食べて、粘り強く受験を頑張って」などとエール。鶴ケ﨑さんは「最後まで粘り強くやり切るという力強い願いに応えられるようみんなで頑張る」、阿部さんは「農家の苦労を無駄にしないよう志望する高校に入学したい」とお礼を述べた。
1日には同出荷組合と七戸町七戸地区の生産者たちが、それぞれ同町の天間林中(3年生47人)と七戸中(同61人)に贈った。町役場で行った贈呈式には両校の代表生徒が出席し、天間林中の町屋結月(ゆいか)さんが「ナガイモを食べて体力を養い、苦しい受験を乗り越えたい」とあいさつ。同農協の天間一博専務、七戸地区のナガイモ生産者の寺澤和夫さんらが激励した。