元厚相・津島雄二氏しのび政財界700人参列 東京でお別れの会

弔辞を終え、津島淳氏(奥左から3人目)にあいさつする三村氏(中央)=東京・永田町

 厚相や自民党税制調査会長を歴任し、昨年10月に93歳で死去した津島雄二氏の「お別れの会」が5日、東京・永田町の「ザ・キャピトルホテル東急」で執り行われた。国会議員をはじめ政界、経済界などから約700人が参列し、故人をしのんだ。

 同会は自民党と津島家が主催。かつて津島氏が率いた党派閥「平成研究会」の会長で、お別れの会実行委員長を務めた茂木敏充党幹事長があいさつした後、額賀福志郎衆院議長と、大島理森、伊吹文明の両元衆院議長が弔詞・弔辞を読んだ。岸田文雄首相のメッセージも披露された。

 公私ともに親交が深かった三村申吾前知事は、知事退任に当たり、30年物の赤ワインで労をねぎらってもらった思い出を語り「グラスをくるくると回しているときの、戸惑うような、はにかんだ笑顔は、私の生涯の宝です」としのんだ。

 喪主の長男・津島淳衆院議員は「父は行政、立法、司法の三権それぞれの分野で働いた幸せな人生だった」とし、参列者に謝辞を述べた。

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