青森県内私立17高校で入試、7578人挑む 平均倍率2.09倍、過去10年で最低

国語の問題用紙、解答用紙が配られ、試験開始を待つ受験生=6日、青森市の東奥学園高校

 私立高校全日制の2024年度一般入試が6日、青森県内17校で行われた。新型コロナウイルスとインフルエンザの流行が警戒される中、受験生計7578人は体調管理を徹底しながら合格を目指し、真剣な表情で試験に挑んだ。

 青森市の東奥学園高校は5学科計280人の募集に対し384人が5教科の試験と面接に臨んだ。同校は感染症対策として試験中のマスク着用と昼食時の黙食を呼びかけた。受験生は受験番号の札が張られた席に着き、午前8時45分に最初の科目・国語の試験が始まると、聞き取り問題の放送に耳を澄ませて鉛筆を走らせた。

 同校の石岡篤実副校長は「中学3年間の知識理解と思考力、判断力が身についているか確認できるよう、問題作成を工夫した。面接では本校での3年間をどうイメージしているかなどを聞きたい」と述べた。

 県総務学事課によると、17校の受験者は計7578人で、募集人員3631人に対する平均倍率は2.09倍。前年度を0.02ポイント下回り、過去10年で最も低かった。面接実施校は昨年度より2校増の13校だった。

 体調不良などでやむを得ず試験を受けられなかった生徒については7校が別日程での追試験を予定、5校は書類選考で対応する。合格発表は14日。県立高校の入試は3月5日に行われる。

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