シソンヌじろうさんの「弘前愛」満載 初エッセー「自分探し」発売 東京・新宿でサイン会

サインした本を手渡すじろうさん(左)=7日午後6時40分ごろ、東京・新宿の紀伊国屋書店新宿本店
長蛇の列ができた店内=7日午前9時50分ごろ、弘前市のジュンク堂書店弘前中三店

 青森県弘前市出身で人気お笑いコンビ「シソンヌ」のじろうさんによる初のエッセー「シソンヌじろうの自分探し」が7日、全国発売された。東奥日報に現在も掲載中で地元愛あふれる人気連載を書籍化。出版を記念して東京・新宿の紀伊国屋書店新宿本店でサイン会が開かれ、じろうさんが本を購入したファンと触れ合った。

 エッセーは、2020年9月からの連載3年分に、新たに書き下ろした「お笑い僻地(へきち)からお笑いの道に」を収録、少年時代の写真も多数掲載した。じろうさんは「同じ時代に生きている人なら、故郷が弘前じゃない人でも何となく重なる景色やエピソードがあるのでは」と語った。

 サイン会は発売日当日の新宿と11日に地元・弘前市で開催。新宿会場は紀伊国屋書店によると、定員200人に対し2515人の応募があった。じろうさんは一冊一冊に丁寧にサイン、本を受け取ったファンたちは「家族みんなで応援しています」などと伝えていた。

 同じ弘前市出身で都内在住のグラフィックデザイナー工藤彩香さん(30)は「帰省するたびに連載を楽しく読んでいた。じろうさんがSNS(交流サイト)に載せる弘前の写真を見て、地元の魅力に気付き、より好きになりました」と笑顔だった。

 一方、同市のジュンク堂書店弘前中三店では、開店前から長蛇の列ができた。一番乗りで購入した関東在住の女性(44)は「このためにじろうさんの出身地・弘前に来た。本を手にすることができて感慨深い。北東北の雰囲気のある笑いに和ませてもらっている。11日のサイン会にも参加して、感謝の言葉を直接伝えたい」と話した。

 「自分探し」は全国の主要書店、インターネット書店で購入可能。定価1540円(税込み)。

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