赤~い甘酒で手軽に栄養摂取 スーパーカケモ(青森・十和田市)と弘前大、赤ビーツ使い共同開発

健康維持に役立つと期待される「十和田野菜組曲 ビーツの甘酒」(左)と赤ビーツ

 青森県十和田市を拠点とするスーパーカケモと弘前大学が県産赤ビーツを使った「十和田野菜組曲 ビーツの甘酒」を共同開発し、発売した。両者は「手軽に栄養を取ることができ、健康維持に役立つことが期待できる」と赤色の甘酒を売り込む。

 赤ビーツはビタミンやカリウムなどの栄養素を豊富に含む西洋野菜。野菜ソムリエなどの資格を持つ同社の欠畑睦子監査役が赤ビーツとアミノ酸を気軽に摂取できる甘酒に注目し、2021年9月から商品開発を始めた。

 同市で有機栽培された赤ビーツを使用。赤ビーツに含まれる赤い色素成分で、抗酸化作用などが期待されるといわれるベタニンや、甘酒のアミノ酸などの成分が損なわれないよう工夫。幅広い人に飲んでもらえるように飲みやすい味に仕上げた。

 青森県発の機能性素材「あおもりプロテオグリカン(PG)」も配合し、商品の成分分析は同大農学生命科学部の前多隼人准教授が行った。

 両者は1日に同市で会見し、商品を発表。欠畑監査役は「本当に作りたかったビーツの甘酒ができた。体も心も豊かになってもらえたら」、前多准教授は「県内にある体にいい食材をおいしく取れるものができた。県民の皆さんにたくさん飲んでもらいたい」と話した。

 「十和田野菜組曲-」は720ミリリットル入り3780円(税込み)。450本限定。同市のスーパーカケモ三小通り店などで取り扱う。

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