「中学生に寄り添って」能登から避難生徒をサポートへ 滋賀県、教員3人を派遣

会見する福永教育長(8日、滋賀県庁)

 能登半島地震の被災地支援のため、滋賀県教育委員会の職員で教員免許を持つ3人が15~19日、金沢市に集団避難している中学生のサポートに当たると、福永忠克県教育長が8日の会見で明らかにした。県から教員として派遣されるのは初めてという。

 活動場所は、石川県珠洲市と能登町から中学生142人が避難している金沢市内の施設。現地の教員が日中の授業を担当し、派遣される3人は夜間に生徒の見守りや生活指導を行うという。

 これまで滋賀県は県教委事務局を含め職員140人を派遣してきたが、避難所運営がメインだった。今回は文部科学省などの要請を受けた対応で、福永教育長は3人に対し「親元を離れて避難している中学生に寄り添ってほしい」と伝えたという。

 会見ではまた、被災した小学生1人が長浜市の小学校に通っており、他に滋賀県内での就学を希望する問い合わせが1件あるとの報告があった。

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