時田遊佐町長が心筋症のため死去 73歳、前日も公務

時田博機遊佐町長

 遊佐町長の時田博機(ときた・ひろき)氏が10日午前9時41分、心筋症のため、酒田市の日本海総合病院で死去した。73歳。自宅は遊佐町豊岡下タ田6の4。時田家と遊佐町の合同葬が後日行われる予定という。

 時田氏は9日、山形市に出張し、県町村会総会に出席。終了後、公用車で同町に帰り、町内のホテルで開かれた町建設業組合新年祝賀会に直行し、午後8時から同9時までの間に帰宅した。関係者によると、自宅ではニュースを見るなどして同10時以降に就寝したという。10日は午前7~8時ごろ、起床しないことを心配した家族が、寝たままの状態で動かなくなっているのに気づいた。

 時田氏は酒田東高卒業。1995年6月に遊佐町議会議員に初当選し、議会運営委員長や副議長を歴任した。4期目途中の2009年3月、町長選に出馬し現職を破って初当選した。現在4期目で、任期は来年3月18日までだった。

 池田与四也副町長が11日から職務代理者を務める。公選法の規定により、池田副町長は近日中に町選挙管理委員会に欠員を通知し、通知の日から50日以内に町長選が行われる。

庄内地域首長が談話、急逝「驚きと悲しみ」

 時田氏の急逝を受け、庄内地域の4首長が談話を寄せた。皆川治鶴岡市長は「農林漁業の振興などに奔走する姿に尊敬の念を抱いていた。訃報に驚きと悲しみを禁じ得ない」、矢口明子酒田市長は「パーキングエリアタウンという将来構想を持って町政を先導し、これからという時の急逝に残念でならない」とした。阿部誠三川町長は「庄内の将来を一緒に考えてきた大きな存在だった」、富樫透庄内町長は「県町村会総会で話をしたばかり。突然のことに驚いている」と語った。

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