西川貴教さんが「イナズマロックフェス」収益を滋賀県に寄付 「琵琶湖保全に役立てて」

寄付に対して三日月大造知事(中央)から感謝状を受け取る西川さん(右)=2月1日午後、大津市・滋賀県公館

 滋賀県出身のミュージシャンで、滋賀ふるさと観光大使の西川貴教さんがこのほど、大津市の滋賀県公館を訪れ、昨年秋に滋賀県草津市で開催した野外音楽イベント「イナズマロックフェス」の収益から約507万円を琵琶湖保全のため県に寄付した。今年の同フェスについては9月21、22日の2日間、草津市の烏丸半島で開催すると明らかにした。

 フェスは昨年、15周年を迎え、10月に開催日を変更して7~9日の3日間で13万人(公式発表)を動員した。寄付は2009年から行っており、今回で累計4千万円を突破した。

 2月1日、大津市の滋賀県公館で、同フェスの実行委員会を代表して西川さんが三日月大造知事に目録を手渡し、返礼に滋賀県が開発した近江米の新品種「きらみずき」を受け取った。会場となる草津市と、シャトルバスの発着点になった守山市にも各50万円を寄付した。

 西川さんは開催日程を9月に戻すことについて、大津祭の曳山巡行や2025年の国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会の日程との重複を避けるためと説明。「滋賀県全域のための取り組みとして気持ちを新たに頑張りたい」と語った。

 西川さんはまた、大型水槽破損が判明した翌日「一日館長」を務めた琵琶湖博物館(草津市)にも展示の再生支援で500万円を寄付しており、この日は高橋啓一館長が駆け付けて感謝を述べた。

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