開幕当初の輝きが消えたバイエルンの若手…トゥヘル監督はそれでも信頼強調「アグレッシブさを失ったが…」

調子を落とすバイエルンのFWマティス・テル[写真:Getty Images]

バイエルンのトーマス・トゥヘル監督が、調子を落とすU-18フランス代表FWマティス・テルの現状を説明した。ドイツ『スカイ・スポーツ』が伝えている。

テルは2022年夏にフランスのレンヌから加入。今シーズンは途中出場ながらブンデスリーガ開幕戦でゴールを記録すると、その後もスーパーサブ的役割ながら10月上旬までの公式戦9試合で6ゴールの活躍を見せていた。

しかし、その後は途中出場をしても輝きを発揮できず。ブンデスリーガ直近6試合ノーゴールノーアシストと苦戦しており、最後にリーグ戦で決めたゴールは第5節のボーフム戦まで遡る状態だ。

トゥヘル監督もテルの不調についてさまざまな理由を挙げつつ、信頼は失っていないと強調。必死で取り組めば、再び輝きを放てるはずだと期待を示している。

「彼は少し勢いを失ってしまった。以前と比べて、出場したときのアグレッシブさがなくなってしまった感じだ。ゴールへ向かう絶対的な獰猛さも見られなくなった」

「おそらく自信の問題だろう。多くのことを成し遂げ、多くの決定的なゴールを決めたからこそ、自分自身によりさまざまな要求をしてしまうという事実とも関係があるはずだ」

「とはいえ、彼はまた練習で良くなってきている。トレーニングマッチでは得点を増やしているんだ。あれだけ若い選手であれば、これは全く普通のプロセスだとは思う。時々こうした状態が来るのは、全く持って普通のことさ」

「彼の立場は何も変わっていない。毎分を最初で最後であるかのように思う必要があり、それこそ改善する唯一の方法だ。我々は彼の屈託のない態度を必要としているよ。10分、13分、20分以内に何かしたいと思ったとき、彼を信頼することをやめはしない」

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