歩道橋上で泣くパニック状態の女性… 「ためらったが体が動いた」専門学生が救う 足利署が感謝状

森平署長から感謝状を受け取った斎藤さん(左)

 栃木県警足利署はこのほど、西新井町、専門学校2年斎藤亜梨(さいとうあり)さん(20)に感謝状を贈呈した。

 斎藤さんは1月12日午後5時45分ごろ、アルバイト先に向かう途中、同所の国道50号に架かる歩道橋上でうずくまっている20代女性を発見した。パニック状態で泣いている女性を抱きしめ、「大丈夫だよ」などと声をかけ、警察官が到着するまで安全を確保した。

 森平芳彦(もりひらよしひこ)署長から感謝状を受取った斎藤さんは「最初はためらったが、体が動いていた。女性に寄り添わないと駄目だと思った」と振り返った。歯科衛生士を目指しており「患者さんの気持ちになって、寄り添えるよう行動していきたい」と思いを強くしていた。

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