足利銘仙の着物姿で街中を巡るイベント「足利きもの物語冬」が18日、栃木県足利市内で行われ、参加者たちは着物にブーツを履くなど大正ロマン風の装いで、名所旧跡の散策を楽しんだ。
大正から昭和初期に流行した足利銘仙は、斬新なデザインや鮮やかな色使いが特徴。イベントは冬の観光誘客の一環で、同市観光協会が16~18日に実施した。
18日は、小中学校時代の同級生グループの女性4人が参加。暖かな日差しの中、談笑や記念撮影しながら散策。白梅などが咲く史跡足利学校で絵馬に願い事を書いたり、国宝鑁阿(ばんな)寺の本堂を参拝したりした。
栃木市樋ノ口町、パート猿山知子(さるやまともこ)さん(50)は「着物は着心地が良かった。石畳の風景もすてきで、心が落ち着いた」と話した。