人気ロックグループ「SOPHIA(ソフィア)」のボーカルで俳優の松岡充さんが東京、大阪で能登の早期復興を願うチャリティー公演を開いた。松岡さんは「被災地を思う気持ちが大切。能登が完全復興するまで共に闘う」と澄んだ歌声を響かせた。20日、グッズの売り上げなどを含めた565万6597円を北國新聞社に寄託した。
メンバーの5人中4人が関西出身のソフィアは阪神大震災が起きた1995年1月、東京でメジャーデビューを控えていた。松岡さんは家族や友人の安否を確認できず、大阪に帰ることもできなかった無力さを痛感したと振り返る。
被災者を歌で元気付けたいとの思いから書き上げた楽曲が「Like forever」で、東日本大震災時もチャリティー活動で寄せられた善意を被災地に寄付してきた。
能登半島地震ではスタッフの七尾市の実家が被災したこともあり、松岡さんは出身の音楽専門学校などの協力を得て2月1日に大阪、4日に東京のホールで公演を開いた。舞台には入場者が被災地へのメッセージを書いたLEDキャンドルが置かれ、松岡さんは「ビューティフル」「未来大人宣言」など7曲を歌い上げた。
松岡さんは「心で被災地を思うことで誰かが救われる。それはいつか自分に返ってくる」と能登復興を願う善意に感謝している。