樹高下げ、花の見応えアップ 弘前公園(青森県)の桜剪定作業始まる

下乗橋付近のソメイヨシノの枝を剪定する弘前市公園緑地課の職員ら=20日午前9時25分ごろ、弘前公園

 青森県弘前市の弘前公園で20日、日本一の桜を下支えする、桜の木の剪定(せんてい)作業が始まった。公園を管理する市公園緑地課の職員ら約30人が余分な枝を切り落とした。

 同課は目線の高さに咲く花を増やすため、昨年から「令和の剪定」と題し8メートル以上の位置にある枝を切り、低い位置にある枝の成長を促す剪定を行っている。3年間で園内の桜の樹高を7~8メートルにする。

 職員らは前日に北の郭(くるわ)で行った剪定の講習会を経て下乗橋付近から作業を始めた。柄の長いのこぎりとチェーンソーを使い、枯れた細い枝や上に伸びた2メートルほどの立派な枝を切り落とした。現在園内にある桜はソメイヨシノやシダレザクラなど52種類2600本で3月末ごろまで作業を続ける。

 全国的に桜の早咲きの予想が出ており、同課は例年3月20日ごろに発表している市独自の第1回開花予想を早める方向で検討している。橋場真紀子主幹は「難しい作業が続くが、弘前ならではの桜を楽しんでもらえるよう剪定を進める」と語った。

 切り落とした花芽のついた枝は希望者に配布する。問い合わせは同課(電話0172-33-8739)へ。

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