マンサクもう咲いちゃった 弘前公園(青森県) 平均40日後に桜開花、このままでは3月末?

弘前公園の北の郭で開花したマルバマンサクの花。10輪ほど咲いていた=20日午前10時半ごろ

 弘前公園(青森県弘前市)の北の郭(くるわ)にあるマルバマンサクが20日、黄色い花を咲かせた。同市はマンサクの開花日を園内のソメイヨシノの開花予想の参考にしている。これまでの法則に当てはめると、弘前公園の桜開花は「3月末」と、昨年を上回る驚異的な早咲きとなる可能性があるという。

 マンサクは園内の木に咲く花のうち、最も早く咲く花で、北の郭にある2本のうち1本が基準となっている。同日朝、公園を管理する市公園緑地課の職員が10輪ほど花が開いているのを確認した。同課によると早咲きだった昨年より16日早く、2月中の開花は観測史上初めて。

 同課はマンサクが開花した翌日からの、予想平均気温の積算がおよそ270度に達すると桜が咲くと予想している。1993年からデータを取り始め2003年から発表を始めた。

 桜の開花時期はマンサクが咲いてから早い時で29日、遅い時で49日とばらつきはあるが、平均すると約40日で桜が咲く。昨年は31日後に咲いた。平均日数に当てはめると今年は3月31日ごろ咲くことになる。開花時期は気候によって変動する。同課はマンサクが咲いてから1週間~10日後に第1回開花予想を出しており、例年は3月20日ごろに発表している。今年は前倒しする方向で検討を進めている。

 同課の桜守・海老名雄次さん(43)は気象庁が発表する1カ月予報などから4月中旬ごろの桜の開花を見込んでいるが「3月中の開花の可能性もゼロではない」と語った。

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