多彩な雪女、会場沸かす 青森市浪岡でコンテスト 8組、オリジナル物語で競う

雪女コンテストで優勝した岡本さん(右)
雪女の軽妙なトークにマタギも踊り出す
ラーメン好きのかわいらしい雪女も登場

 青森市浪岡の中世の館で17日、恒例の「雪女コンテスト」(同実行委員会主催)が開かれた。市内外から8組10人が参加し、地元の雪女伝説をモチーフにしたオリジナルの物語を演じ、観客約400人の拍手と笑いを呼び込んだ。

 津軽地方には、山奥のマタギの家に雪女が現れ、風呂に入ったらそのまま消えてしまった-という「シガマ(氷)の嫁っこ」伝説がある。コンテストは冬場の地域活性化を目的に開かれており、11回目。地元選出の国会議員らが演技力やユーモアを審査した。

 大人の部には、津軽手踊りや笛を披露する芸達者や、頭に角が生えた宇宙人風など、さまざまな雪女が登場。マタギ役との津軽弁のユーモラスな掛け合いが会場の笑いを誘っていた。審査の結果、つがる市の岡本未来さんが優勝した。

 子どもの部にただ一人出場した浪岡南小5年の小倉夢王(ゆめお)君は、初めてという舞台に「すごく緊張したけど、うまく練習の成果を出せた」と話していた。

© 株式会社東奥日報社