教員確保と未配置問題解消につなげようと、青森県教育委員会は21日、来年度実施の小学校と特別支援学校小学部の教員採用試験で、幼稚園教諭として3年以上の勤務経験があれば両校種の免許状を持っていなくても受験できる特別選考を実施すると発表した。幼小連携推進の目的もあるという。
特別選考は、小学校や特別支援学校教諭の免許状を持っていない人が受験でき、採用内定後は小学校教諭2種免許状を取得する期間として最長3年まで採用を延期できるのが特徴。採用延期中、希望者には臨時免許状を授与し、臨時講師として勤務できる。
幼稚園教諭免許は2年で取得でき、小学校教諭免許状より保有者が多い。現在幼稚園で働いていないが勤務経験がある人を想定しているという。
また、新たな取り組みとして来年度実施の教員採用試験日程の1次を1週間程度、2次を3週間程度早めるほか、インターネットでの出願も受け付ける。1次は7月13日、2次は8月31日と9月1日に実施する。募集人員や実施概要は3月下旬に公表予定。
県教委教職員課の担当者は「幼稚園での経験を小学校で生かすことで教育の幅を広げたい。また試験日程の早期化で志願者を増やしたい。合格発表日も早められるか検討を進めている」と述べた。