互いの文化に思いはせ タジキスタンの食生活は…青森の祭りは… 造道小5年生現地女性とリモート交流

タジキスタンにいるノロワさん(右奥の画面)に工芸品「津軽びいどろ」を紹介する児童ら

 青森市の造道小学校(原昌志校長)で21日、タジキスタン人女性とのリモートを介した交流会があり、5年生63人が画面越しに異文化に触れた。市が東京五輪でタジキスタン選手団のホストタウンになった縁で続いている、市と同国の交流の一環。

 女性は日本に留学経験がある首都ドゥシャンベ在住のグリゾル・ノロワさん(24)。市国際交流協会によると、米航空宇宙局(NASA)の現地事務所に勤務する。交流会は同協会の仲立ちで開かれた。

 児童らはグループに分かれ、画面の向こうのノロワさんに書道やアニメといった日本文化、工芸品、祭りなどを紹介。「アニメのお薦めはドラえもん」「ねぶた祭を見に来て」などと語りかけた。

 ノロワさんは児童にタジク語のあいさつを教え、食文化や民族衣装などについても説明。さまざまな野菜や果物であふれた市場の写真を示し、流ちょうな日本語で「リンゴやスイカなどの果物がとても安いです。ぜひ食べに来てください」と笑顔で呼びかけた。

 最後に全員で「ラフマト(ありがとう)」とタジク語であいさつを交わし、会を締めくくった。ノロワさんに日本食として餅を紹介した鹿内琉煌(るきや)君は「タジキスタンではパンを食べていて、日本とは食生活が違うことが分かった。ノロワさんに日本で本物の餅を食べてほしい」と話した。

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