今夜はスノーマイクロムーン 東・北日本ほど晴れて観察日和に

2024年 満月の距離のちがい 出典=国立天文台HP

 国立天文台によると、きょう24日(土)に昇る月は午後9時半に満月となり、今年2024年で最も地球から遠く、今年1番小さく見える満月になるという。西日本では満月が厚い雲に隠れてしまいそうだが、東日本や北日本ではおおむね晴れて、観察するチャンスがありそうだ。

マイクロムーンとは

2024年 月の地心距離の変化と満月  出典=国立天文台HP

 国立天文台によると、地球の周りを公転する月の軌道は楕円形をしているため、地球と月との距離は一定ではないという。さらに、月の軌道は太陽や地球などの重力を受けて変化するため、満月や新月のときの距離は毎回異なるそうだ。
 きょう2月24日(土)は午後5時14分ごろ東の空に月が昇り始め、午後9時半に満月になるという。そして、今夜の満月は今年2024年の満月としては地球から最も遠い位置になり、今年最も小さく見える満月だということだ。

 地球から最も遠い満月のことを「マイクロムーン」と呼ぶことがあり、地球から最も近い満月を「スーパームーン」と呼ぶことがある。今年のスーパームーンは10月17日となり、今夜のマイクロムーンはスーパームーンに比べ視直径が約12%小さく、面積は約22%少なくなるそうだ。明るさもややトーンダウンするという。
 また、2月の満月は雪に覆われる季節であることから「スノームーン」と呼ばれることがあるため、今夜は「スノーマイクロムーン」と言い換えることができるかもしれない。

西からは低気圧や前線が接近中

 肝心な天気はというと、今夜は西から低気圧や前線が近づくため、西日本は雲が広がり太平洋側を中心に雨が降りやすい見通し。そのため月は厚い雲に隠れてしまいそう。
 一方、東日本や北日本では薄雲は広がりやすいものの、おおむね晴れて観察できる所が多くなる見込みだ。

 今夜9時ごろの気温は、東日本では10℃を下回り、北日本では氷点下の寒さになる所が多い予想。夜空を眺める際は、万全の寒さ対策をして楽しむようにしたい。

(気象予報士・鈴木悠)

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