「ひねる」でも「ねんる」でもありません。「唸る」の読み方、知っていますか?【漢字クイズ】

本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「唸る」です。

「唸る」の読み方は?

「ひねる」と読んだ人がいるかもしれませんが、残念ながらそれは不正解。確かに「唸る」と「ひねる」の漢字は似ていますが、「ひねる」は漢字で「捻る」と表されます。

「捻る」の漢字は手を表す部首「扌」に「念」と書きます。一方「唸る」の漢字は口を表す部首「口」に「念」です。「ひねる」が手に関係していることから推測すると、「唸る」の読み方が思い浮かぶかもしれません。

正解は……

「うなる」です。

_______________________________

_______________________________

【漢字解説】

「唸る」を辞書で引くと、以下のように説明されます。

1 力を入れたり苦しんだりするときに、長く引いた低い声を出す。うめく。
2 獣が低く力の入った声を出す。
3 鈍く低い音を長く響かせながら出す。
4 謡曲・浄瑠璃などを、のどをしぼるように低音でうたったり語ったりする。
5 感嘆のあまり、思わず、1のような声を出す。ひどく感心する。
6 内に満ちている力が、あふれ出るばかりになる。

出典:小学館 デジタル大辞泉

上記辞書には“《「う」は擬声語》”と書かれています。

擬声語とは「動物の音声や物体の音響を言語音によって表した語」を指します。「わんわん」「ざあざあ」「がらがら」の類が例にあげられます。一次情報は得られませんでしたが、低い声を表す擬声語「う」と「なる(鳴る)」を由来とする説が見受けられました。

© 株式会社主婦の友社