カンボジア工業科学技術革新省によると、同国で登記された中小企業の数は2023年時点で前年比1.4％増の４万4,628社となった。クメール・タイムズ（電子版）が23日伝えた。
中小企業による雇用創出は2.9％増の46万3,966人だった。23年に新規登記された中小企業は1,406社で２万653人の雇用が創出された。
中小企業数全体に占める業種別内訳は食料・飲料が２万8,966社（64.9％）で、鉄鋼加工が5,493社（12.3％）、繊維・衣料が3,527社（7.9％）の順だった。
カンボジア政府は中小企業について経済を支える柱として重視しており、フン・マネット首相は今月21日に開かれた同省の年次会議閉幕式で、「カンボジアの経済構造は民間セクターが核であり、特に中小企業は経済の基礎だ」と指摘した。
政府は中小企業の事業拡大を支援するための公的金融機関「カンボジア中小企業銀行（ＳＭＥバンク）」の設立を決めた。少なくとも中小企業2,500社に２億米ドル（約300億円）以上を融資する計画だ。
