市民寄贈の人形飾り 華やか「ひなまつり」 希望者に展示品の譲渡も 3月31日まで 諫早・干拓の里

約200体が飾り付けられた会場=諫早ゆうゆうランド干拓の里

 長崎県諫早市小野島町の複合遊園施設「諫早ゆうゆうランド干拓の里」で、市民から寄贈された人形約200体を飾り付けた「ひなまつり」が開かれ、会場の旧早川家住宅(市指定有形文化財)を華やかに彩っている。3月31日まで。展示品は希望者に無料で譲渡する。
 干拓の里は市の公共施設として1994年11月に開設。関係者によると、オープン当時、家庭で眠っているひな人形の提供を市民に呼びかけ、その一部をこの時期に展示してきた。今年が開設30年の節目に当たることから規模を拡大するとともに、初めての試みとして気に入った展示品があれば観覧者に譲ることにした。
 内裏びな、三人官女、五人囃子(ばやし)など人形のほか、たんす、牛車など道具類を展示。会場の同住宅は1874(明治7)年築の建物で、歴史と風情を楽しむことができる。干拓の里は「一口にひな人形と言っても、表情はさまざま。これまで施設で大事に保管してきたが、人形を託した市民の思いを大切にしてくれる方に引き取っていただけたらうれしい」と呼びかけている。
 問い合わせは干拓の里(電0957.24.6776)。

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