イスラエル軍、レバノン攻撃 ヒズボラメンバー2人殺害

Laila Bassam Ari Rabinovitch

[ベイルート/エルサレム 26日 ロイター] - イスラエル軍は26日、レバノンのベカー渓谷を攻撃し、同国の親イラン武装組織ヒズボラのメンバーを少なくとも2人殺害した。レバノン筋が明らかにした。昨年10月にヒズボラとの敵対関係が強まって以来、レバノン領内に最も深く侵入した攻撃となった。

イスラエル軍は自国ドローン(無人機)の撃墜に対抗し、戦闘機でベカー渓谷のヒズボラ防空設備を攻撃したと発表。ヒズボラはこれに先立ち、地対空ミサイルで無人機を撃墜したと明らかにしていた。

ヒズボラ系テレビ局アルマナルによると、ヒズボラはゴラン高原にあるイスラエル軍司令部に向けて60発のロケット弾を発射して反撃。イスラエル軍の報道官は、レバノンからゴラン高原に向けて数十発のロケット弾が発射されたと述べた。

イスラエル軍は空爆の動画を投稿し、標的はイスラエルに向けたミサイル発射などを主導したハッサン・ホセイン・サラミ氏だと指摘。「レバノン領空での作戦を含め、テロ組織ヒズボラの脅威からイスラエル国家を守るための作戦を継続する」とした。

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