南部鉄器の証明書偽造し販売 水沢鋳物工業組合が注意呼びかけ

正規の「原産地・品質証明書」の見本(水沢鋳物工業協同組合提供)

 水沢鋳物工業協同組合(及川貢基理事長)は、南部鉄器の原産地や品質などを示す証明書が偽造され、同封された商品が、オークションサイトで販売されていたとして注意を呼びかけている。架空の屋号をかたった生産者の証明書を示していた。

 組合によると、1月にオークションサイトで偽造された証明書を同封した鉄瓶1点が出品されているのを組合員が発見。同組合が確認すると、既に落札されていた。

 サイト上に掲載された証明書は、生産者の欄に県内に屋号のない「山本堂」と記載。同組合の名義で印が押されていた。鋳物師は京都市で生まれたとする経歴書も確認された。

 組合は今後、サイトからの違反申告フォームなどから申告する方針。組合のホームページでも注意喚起する。

© 株式会社岩手日報社