能登ワイン瓶詰め再開 穴水で2カ月ぶり

ワインの瓶詰め作業を進める社員=穴水町旭ケ丘の能登ワイン

 穴水町旭ケ丘の能登ワインは28日、能登半島地震の影響で中断していた町特産ワインの瓶詰め作業を再開した。社員はワインの入った瓶を次々と段ボール箱に詰め、2カ月ぶりの生産再開を喜んだ。

 能登ワインの醸造所は地震で断水し、水が欠かせない瓶詰め作業を中断していた。20日ごろに水が通ったため試験運転で設備に異常がないことを確認。28日は8千本の瓶詰めを行った。

 醸造所では、地震の影響でタンクから約1万5千本分に相当するワインが流出。例年は10万本超を出荷していたが、今季は約9万本となる予定だ。良質のブドウを収穫できたことで高品質に仕上がったという。

 村山隆社長(69)は全国からの応援のメッセージが力になったと振り返り、「設備が壊れておらず、無事再開できて感無量だ」と笑みを浮かべた。

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