富山県観光支援クーポン 1週間で6000万円

代表質問に答弁する新田富山県知事=県議事堂

  ●知事「想定上回る」

 能登半島地震で影響を受けた観光関連産業を支援する富山県独自の「とやま応援クーポン」事業で、開始した20日から1週間の配布額が約6千万円となった。28日の県議会2月定例会の代表質問で新田八朗知事は「想定を大きく上回っている」と手応えを語った。

 永森直人氏が質問した。クーポンは3月16日に開始する「北陸応援割」に先駆けた事業。応援割の開始までは宿泊施設を1人1万円以上利用すると飲食店や土産店などで使えるクーポン3千円分が配布される。応援割開始後は1人5千円以上で千円分が配られる。

 新田知事は発災時の初動対応について課題整理に努めるとし、今後災害への意識や地震発生時の行動を把握するための県民アンケートを実施するとした。石川県からの避難者の受け入れも行っているとし「北陸は一つ。富山の元気を北陸の元気につなげるものとして、北陸応援割の延長も必要に応じて国に要望したい」と述べた。

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