穴水の仮設住宅で入居 町内で初、15世帯34人

仮設住宅の設備を確認する住民=29日午前10時半、穴水町川島

 穴水町の川島児童公園に建設された被災者向け応急仮設住宅への入居が29日始まった。町内では初めてで、15世帯34人が入る。設備を確認した住民は「ようやく安心して生活できる」とほっとした表情を浮かべた。

 入居が始まったのは、1K6戸、2K6戸、3K3戸で、トイレや風呂、キッチン、冷暖房が備えられている。敷地内には住民やボランティアらが休憩する広さ約40平方㍍の談話室も設けられた。

 大町の自宅が全壊し、町内にある夫(51)の実家に小学5年の次男(11)と3人で身を寄せていた会社員米里有希さん(48)は「無事に入居でき、ようやく一歩前に進める」と話した。

 町によると、町内では8カ所で計307戸が着工し、28日までに562件の入居申し込みがある。町は希望者が入居できるよう石川県と協議を進める。

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