ナスダック最高値更新、2年超ぶり AI期待が追い風

[ニューヨーク 29日 ロイター] - 29日の米株式相場でナスダック総合指数が2年超ぶりに終値での最高値を更新した。半導体大手エヌビディアなど大型テック株をはじめ、人工知能(AI)への期待が株高を後押ししている。

この日の終値は1万6091.92と、2021年11月19日に付けた1万6057.44を上回った。

チェリー・レーン・インベストメンツのパートナー、リック・メックラー氏は「AIブームへの期待が割高水準でも関連銘柄を押し上げている」とし、1年前の想像を超える最も高パフォーマンスの銘柄になっていると述べた。

その上で「この状況が続くためには、革命としてのAIという考えから脱し、AIに直接起因する収益の伸びを見る必要がある」とした。

ナスダックは21年11月の史上最高値を30%超下回る安値を22年12月に付けた後、現在の上昇局面が始まった。終値での最高値更新は米主要株価3指数の中で最後となった。

ここ数カ月のナスダックの回復はAI関連のハイテク株高に加え、米連邦準備理事会(FRB)の利下げに対する期待が後押ししている。

エヌビディアは年初来60%急騰。時価総額は2月にアマゾン・ドット・コムとアルファベットを抜いて米企業として3位に浮上し、1兆9400億ドルに達している。

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