菊池哲副知事が退任へ 岩手県、後任に内部起用の公算

 菊池哲副知事(63)は31日の任期満了に伴い退任することが固まった。後任の人事案は岩手県議会2月定例会で提案される方向だ。

 副知事ポストは財務省出身の上野善晴氏が2013年に退任後、いずれも県の部長経験者を起用してきた。この流れを踏まえ、菊池氏の後任も内部起用の公算が大きい。生え抜きの八重樫幸治副知事との2人体制となるもよう。

 菊池氏は遠野市出身で学習院大卒。1984年県職員となり商工労働観光部長、文化スポーツ部長を経て20年副知事に就任した。東日本大震災からの復興や新型コロナウイルス感染症対応に尽力。御所野遺跡(一戸町)の世界遺産登録や自動車・半導体関連の産業集積なども推進した。

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