伝統の美、歴史映す 鶴岡市内各所で「雛物語」、来月7日まで

歴史ある雛人形を紹介している鶴岡雛物語=鶴岡市・荘内神社

 鶴岡市内の旧家で受け継がれてきた雛人形を公開する「鶴岡雛物語」が、市内の各施設を会場に開かれている。30回目を記念し、2施設での特別展示のほか、日本人形鑑定士による講演会を予定している。

 4月7日までの期間中は▽三井家蔵座敷(~31日)▽交野屋平田亭(30日~4月6日)▽致道博物館御隠殿(~4月3日)▽荘内神社宝物殿(~24日)▽旧風間家住宅丙申堂(9日~4月3日)▽湯田川温泉旧白幡邸(15日~4月7日)▽松ケ岡開墾場(~4月2日)―の7施設に加え、湯野浜温泉街各店(游水亭いさごや、竹屋ホテル、海辺のお宿一久、奥湯野浜温泉龍の湯)で雛人形を紹介する。温泉街は施設ごとに開催日が異なる。料金は300~800円で、一部施設は無料。

 このうち、三井家と平田亭は30回記念の特別展示で名工として知られる原舟月の作品、大型の次郎左衛門雛などが並ぶ。最も早く先月下旬に始まった荘内神社では、城下町の雛祭りを再現した八段飾りのほか、市内菓子店で販売されている雛菓子なども紹介している。同神社では、記念事業として人気テレビ番組に出演する日本人形研究家林直輝氏を招いた講演会も開かれる。事前申し込みが必要で、林氏による鑑定もある。

 問い合わせは実行委員会事務局の市観光物産課0235(35)1301。

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