庄内町と宮城・南三陸町を食でつなぐ 小中学校と幼稚園などで「友好献立給食」

宮城県南三陸町の食材を使った給食を味わう生徒=庄内町余目中

 庄内町と東日本大震災で被災した友好町・宮城県南三陸町を食でつなぐ「友好献立給食」が4日、庄内町の小中学校と幼稚園など計12施設で提供された。余目中では、全校生403人が南三陸の食材を味わった。

 震災時に支援物資を届けた庄内町に対し、南三陸町の漁業者らが2012年に感謝の気持ちを込めてワカメを届けたことから、給食を通じた交流が始まった。この日は南三陸産の食材を使い、ギンザケ焼きやメカブのすまし汁、ワカメとしょうゆの実のあえ物などが提供された。

 同校3年皆川奈那実さん(15)は昨年11月、南三陸町での交流事業に参加し、養殖ワカメの種をロープの間に挟む作業を体験した。「震災が起きても諦めずにワカメを育てていてすごい」。漁業者の苦労を知って食べる海の幸は、一層おいしかったようだ。

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