『熱い、前が見えない』高知市の消防署で訓練棟を使った火災体験研修を初開催 介護士などが参加【高知】

炎の熱さや視界が閉ざされる煙など、火災の恐ろしさを体験する研修が3月5日に高知市の消防署で初めて開かれました。

高知市の南消防署で開かれた火災体験研修は、火災の恐ろしさを肌で感じてもらおうと南消防署の敷地内にある訓練棟を使って初めて企画されたものです。5日は高知市内の8つの高齢者施設から介護士など11人が参加しました。

訓練棟では天井まで勢いよく上がる炎が再現され、炎のそばにいる時には立っているのと座っているのでは熱さの感じ方が違うことを参加者が学びました。また、煙が充満する中で階段を逃げる時には、階段に物が置かれていると避難が難しくなることなどを実際に体験しました。施設利用者の救助を想定した訓練も行われ、参加者が手探りで壁の位置を確かめながら利用者役の人形を外に助け出していました。

去年11月には大阪市の高齢者施設で9人がケガをする火事が発生しています。高齢者施設では、自力で避難することが難しい利用者もいるため、日ごろの防火管理がとても重要になります。

消防は今回の火災体験研修を通じて今後の施設管理や訓練などに参考にしてほしいとしています。

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