〈カターレ富山・J3〉ホーム初戦、意地は見せた 2千人超熱い声援

雪が舞う寒空の下、大声援で選手を後押しするサポーター=富山県総合運動公園陸上競技場

 凍える風雪に見舞われたホーム開幕戦。カターレ富山の選手は2千人超のサポーターの熱い声援を受け、最後まで勝ち点「3」を追い続けた。勝ち越しゴールを奪えず初勝利はお預けとなったが、「意地は見せられた」とサポーター。開幕3戦負けなしの成績を前向きに捉え「まずは1勝。早く流れにのってほしい」と初白星に期待を込めた。

  ●早期の初勝利願う

 断続的に雪が降り、肌を刺す寒さの中、大声援が最後まで選手の背中を押した。「勝利を奪えー」。失点後、サポーターの応援は同点、逆転を信じてさらに過熱した。クラブ発足時からのファンである大田達也さん(60)=富山市=は「勝ってほしかったが、最後は意地を見せてくれた。チームを信じてついていく。今年こそJ2昇格だ」と期待を膨らませた。

 後半に吉平翼選手が同点弾を蹴り込むと、サポーターの喜びが爆発。「いいぞ」「つばさー」の歓声が響き、応援のボルテージは最高潮に達した。「昨季は先制されると勝てなかった。負けなくて良かった」。髙林誠子さん(38)=同=はチームの成長と選手の気持ちの強さを感じたという。

 大﨑武志さん(44)=小矢部市=は顔にクラブマスコット「ライカくん」のペイントを施し、小学5年の長男とともに声をからした。昨季は2位に勝ち点で並んだものの、得失点差に泣いて10年ぶりのJ2昇格を逃し「今季はあと一歩、あと1秒、勝ち点1といった部分にもこだわり、戦う姿を見せ続けてほしい。結果は優勝だ」と親子で早期の初勝利を願った。

 カターレは13日にホーム・県総合運動公園陸上競技場でYBCルヴァン・カップ1次ラウンドでJ2のモンテディオ山形と対戦。17日に敵地でヴァンラーレ八戸と戦い、20日はホームでツエーゲン金沢と「北陸ダービー」を争う。大屋麻衣子さん(39)=滑川市=は「ルヴァンとアウェー戦に勝ち、良い形で北陸ダービーを迎えたい」と語った。

 サポーターグループ「トルシーダ・トヤマ」代表の西田真さん(31)=富山市=は「負けてはいない。より良い雰囲気をつくり出し、応援で勝利をたぐり寄せる」と気合を入れ直した。

© 株式会社北國新聞社