「汽車土瓶」の歴史たどる 益子で企画展

とちぎテレビ

鉄道でかつてお茶を販売する容器として使われていた「汽車土瓶」にスポットをあてた企画展が、益子町で開かれています。

かわいらしい土瓶がずらりと並んでいます。益子町の中央公民館では「益子の土瓶と汽車土瓶」展が開かれ汽車土瓶をはじめ、さまざまな土地、時代の土瓶がおよそ120点展示されています。

汽車土瓶とは、明治22年から昭和30年代ごろまで鉄道でのお茶の販売に使われていた容器です。薄くて軽い土瓶を作る技術をもった産地で多く生産され東日本では主に益子焼が、西日本では信楽焼が使われていました。大正時代にさかんに使われていましたがその後は、鋳型で作る茶瓶が主流になり、ポリ容器やペットボトルに変わっていった歴史があります。

汽車土瓶は益子焼が関東周辺に普及するきっかけになったともいわれています。

企画展は3月17日まで開かれ、最終日は午前10時と午後2時に学芸員によるギャラリートークが行われます。

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