「情報」の正規免許ない教員 全国で4.4%

とちぎテレビ

全国の公立高校で、プログラミングなどの「情報」を教える教員のうち、4・4%が正規の免許を持っていないことが、文部科学省の調査でわかりました。

高校で「情報」を担当する公立校の教員は、全国で4411人います。このうち正規の免許を持っていない人は2023年5月の時点で192人、率にして4・4%だったことが文部科学省の調査でわかりました。前の年の同じ時期の16・7%から12・3ポイント減っています。

文部科学省は、都道府県の教育委員会が免許を持つ人の採用を進めたほか、情報の免許を持っていて主に他の教科を指導している教員に情報担当に回ってもらうといった対策によって、状況が改善したと説明しています。

一方、栃木県内で情報を教える教員は89人います。このうち正規の免許を持っていないのは16人で、長崎県の33人に次いで全国で2番目に多くなりました。

栃木県教育委員会は、情報の教科に興味を持つ教員に向けて免許が取得できる大学の通信講座を紹介するほか、情報の免許を持つ人が他の教科で採用試験を受ける際に専門科目の得点に加点するなどの取り組みを続けています。

その結果、状況はここ数年で大幅に改善し、今後も免許を持たない教員は減っていく見込みだということです。

プログラミングやデータ活用などを学ぶ「情報」は2025年1月の大学入学共通テストから新たな教科として加わります。免許がない教員は知識が不十分なまま指導している可能性があり文部科学省は都道府県の教育委員会に改善を求めていました。

© 株式会社とちぎテレビ