長崎みなとメディカルセンター ホルマリン液を紛失

 長崎県長崎市新地町の長崎みなとメディカルセンターを運営する地方独立行政法人長崎市立病院機構は15日、医薬用外劇物のホルマリン液10ミリが入った容器1個がなくなったと発表した。
 同機構の医療安全センターによると、紛失日は12日。メディカルセンター2階外来のバックヤード引き出しに10ミリ入り容器15個のうち同日、看護師2人が計4個取り出した。同午後2時10分、病棟職員が使用済み容器4個を回収して病理室へ提出し、4個を補充した。同4時、別の看護師が鍵を開けて確認すると14個しかなく、関係者が探したが見つからなかった。
 ホルマリン液は検体の保存用で、施錠して保管している。バックヤードは不特定多数の人間が出入りでき、窃盗の疑いが否定できないため同機構は15日、長崎署へ窃盗の被害届を出した。医療安全センターは「劇物の保管、管理対応を院内で周知し再発防止に努める」と話している。

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