宇都宮市が昨年開設の交流施設、中高生の利用好調 春休みおすすめ、グループ活動や学習に

自由に使え、イベントも開催可能なフリースペース

 もうすぐ多くの学校は春休み。休業期間中の居場所を探している人も多いのでは。昨年11月に宇都宮市が開設した「若者まちなか活動・交流センター」(馬場通り1丁目)はグループ活動や学習などにうってつけのスペースだ。

 宇都宮二荒山神社が所有する二荒山会館の新館を利用。おおむね30代までの人と、若者を対象に活動する団体などが使える。全館フリーWi-Fiを備え、電源や駐輪場なども完備。時間制限なく無料で夜まで滞在可能だ。近隣の中高生を中心に利用は好調で、2月末までに延べ約4500人が利用した。

 入館の際は受付で氏名などを記入する。館内にはイベントも行える「フリースペース」、少人数の会議に最適な「ミーティングスペース」、1人ずつ仕切られた「学習室」などがある。「飲食スペース」で食事もできる。利用者同士の交流を狙い、館内の黒板ではアンケートなどを定期的に実施している。取材時には「本を読んでいますか?」「卒業生へのお祝いメッセージ」というテーマを設定し、多くの書き込みがあった。

 利用者の意見を聞きながら、使いやすいように改善を図っているのも特徴だ。要望が多かったことから、4月に飲料と軽食の自動販売機を設置する予定。館内の飲食ルールもアンケートを基に変更する可能性があるという。

 フリースペースで勉強していた宇都宮女子高2年西(にし)すみれさん(17)は「学校帰りに週3回くらい利用している。一人の時と友達と来た時で使い分けできるし、無料なので便利」と話していた。

 開館時間は正午~午後10時(土、日、祝日は午前10時から)。無休(年末年始など除く)。(問)同センター028.678.8844。

1人用に区切られた学習室
アンケートが行われている黒板

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