「元通訳のスキャンダルから何を話す?」水原一平氏を巡る“違法賭博問題”で、初めて記者会見を開く大谷翔平に欧州メディアが異例の関心!「栄光のキャリアに影響」

球界のスーパースターが元通訳の騒動後、ついに口を開く。

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が現地3月24日、明日25日(日本時間26日)にロサンゼルス・エンジェルスとのオープン戦前に取材対応することが明らかになった。専属通訳だった水原一平氏が「巨額の窃盗の疑い」で今月20日に球団から即刻解雇されて以降、沈黙を貫いていた大谷が初めて公の場でその胸中を語る。

水原氏を巡る違法賭博スキャンダルが発覚して以降、日米メディアは連日のように関連ニュースを発信している。大谷の代理人弁護士が所属するバーク・ブレトラー法律事務所の広報担当者は事態を把握後、「我々はショウヘイ・オオタニが大規模な窃盗の被害者であることを知り、この問題を当局に引き渡している」との声明を発表し、MLB側も「オオタニとイッペイ・ミズハラ氏に対して調査を開始した」との公式声明をリリース。MLB調査局(DOI)が正式な捜査を慎重に進めている最中だ。

偉才の第一声には欧州メディアも異例の関心を示している。人気スポーツのサッカーやバスケットボールをはじめ、野球にも手広く情報を毎日配信しているスペインのスポーツメディア『Tabla Deportiva』は「ショウヘイ・オオタニが記者会見に出席へ! 元通訳のスキャンダルから何を話す?」と銘打った見出しを打ち、MLBのスターに興味を注いでいる。
同メディアは「日本を代表する球界のスタープレーヤーであるショウヘイ・オオタニは波乱の一週間に直面している」と書き出し、「注目は月曜日(25日)に予定されている記者会見で、カリフォルニアでの違法賭博に関与した疑いで解雇された元通訳、イッペイ・ミズハラを巡る状況を明らかにするとみられている」と記され、野球がメジャースポーツではないスペインでも小さくない話題になっている。

水原氏のドジャース解雇後、大谷が「ソウルシリーズでの戦略的な沈黙を貫いている」と触れたうえで「メジャーリーグは、オオタニとミズハラが事件に関与した可能性について正式調査を開始した。野球賭博への直接関与が確認されれば、多額の罰金から1年間の出場停止処分まで深刻な影響が及ぶ可能性がある」と指摘する。

『Tabla Deportiva』は「渦中のミズハラは声明の中で『大谷は賭けに関与していなかった』と述べ、自ら責任を取ったことを示した。彼は過ちを認めており、二度とスポーツ賭博に参加しないと誓っている」と元通訳の釈明を付け加え、「オオタニのメディア出演は、このデリケートな問題にスポットライトを当てており、世界中の野球ファンをハラハラさせることだろう」と言及する。

最後に「彼の将来は不透明であり、このスキャンダルが栄光に満ちたキャリアに及ぼす影響も、この発展途上のストーリーにさらなる興味をそそる」と、明日の記者会見は見逃せないと締めくくっている。

大谷は23日に自身の公式インスタグラムから、一部を除き水原氏と撮影した画像を一斉に削除している。公私ともに良きパートナーであった相棒とのコンビを解消したスーパースターの第一声に注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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