「WEST EXPRESS銀河」と「サンライズ出雲」が島式ホームで出会う!期間限定の「撮影タイム」発生中 いつどこの駅に行けばいい?

君は知ってるか?「銀河」と「日の出」が出会う瞬間を

JR西日本の特別急行列車「WEST EXPRESS銀河」山陰コースの、2024年の運行が始まりました。期間限定で「WEST EXPRESS銀河」と「サンライズ出雲」が出会う、鉄道ファンにとっては貴重な時間も生まれています。

「WEST EXPRESS銀河」の山陰コースは、京都~出雲市間で夜間特急列車として運行されます。その中でも、水曜と土曜に運行される「上り」(出雲市→京都)は岡山県内で唯一、備中高梁駅に停車します。

実際にその備中高梁駅に行ってみると...午後9時22分、到着したのは紫がかった青色「瑠璃紺」の車両、「WEST EXPRESS銀河」がやって来ました。この駅では、ただ停車するだけでなく、乗客は地元の人たちに迎えられます。

WEST EXPRESS銀河が到着 乗客を待っていたのは...

停車時間は、約40分。備中高梁に伝わる盆踊り「松山踊り」(【画像③】)や特産品の販売(【画像④⑤⑥】)で乗客をおもてなしします。

高梁市長が「寅さん」姿で出迎え...何で?!

この日は、おもてなしする人々の中に「寅さん」に扮した市長の姿も(【画像⑦】)。え?なぜ市長が寅さんに?なんで備中高梁で??

実は、かつて高梁市内では映画「男はつらいよ」の第8作(1971)・第32作(1983)のロケが行われていました。このことから「映画のまち高梁」として乗客にアピールをしたのです。

ちなみにこの春、「WEST EXPRESS銀河」や「新型やくも273系」(【画像⑧】)の運行で鉄道ファンの注目を集めるJR伯備線。

「男はつらいよ」第8作(1971)では、その伯備線を蒸気機関車が【画像⑨】、第32作(1983)では国鉄時代の特急やくも【画像⑩】が走る様子が描かれていて、時代の移り変わりを感じます。

「わずか1分足らず」 「銀河」が「出雲」と並ぶ貴重な撮影タイムが!

おもてなしが佳境を迎えた午後9時49分。やってきたのは「特急サンライズ出雲」です。この瞬間、島式ホームに新旧寝台列車が並びました(「銀河」はもともと117系を改造したものなので、どっちが新・旧か分かりませんが...)。

その時間は、わずか1分足らず。お互いの乗客が「サンライズ出雲」「WEST EXPRESS銀河」を撮影しあい、さらには「織姫と彦星」よろしく、年に数度しかない出会いを2ショットでカメラに収めていました。

なお、「WEST EXPRESS銀河」備中高梁駅でのおもてなしでは、高梁市の魅力をPRする「備中高梁伝えたいし!」を務める新居浜市在住の自閉症のアーティスト、石村嘉成さんの作品「青いライオン」も披露されました。

石村嘉成さんとその家族の「療育の日々」をテーマにした映画「青いライオン」についてもPRが行われました。

午後10時、「WEST EXPRESS銀河」は備中高梁駅を出発。

(地元の人)
「乗客の皆さん、笑顔で楽しんでくれてうれしいです」

高梁市は、「WEST EXPRESS銀河」の運行(6月末までの一部をのぞく水曜・土曜)にあわせ、乗客に再び高梁を訪れてもらえるよう、おもてなしに力を入れたいと話しています。

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