イスラエル、代表団の訪米を再計画 中止から一転

Nandita Bose Matt Spetalnick

[27日 ロイター] - イスラエル首相府は、パレスチナ自治区ガザでの即時停戦を求める国連安保理決議に絡みいったん取りやめた政府代表団の訪米について、予定組み直しを望む考えを米ホワイトハウスに伝えた。米当局者が27日述べた。両国の緊張緩和を図る狙いとみられる。

イスラエルのネタニヤフ首相は25日、ガザでの即時停戦などを求める国連安保理決議の採決に米国が拒否権を行使しなかったことを受け、政府代表団の米国派遣を中止すると発表。代表団はガザ南部ラファで計画するイスラエルの軍事作戦などを協議する予定だった。

ホワイトハウスのジャンピエール報道官は27日、イスラエル首相府がラファに焦点を置く会合の日程再調整に合意した、と記者団に説明。「都合の良い日程を設定するためにイスラエル側と協力している」と述べた。

ワシントンにいるイスラエル当局者も、新たな会合の調整が行われていることを確認。ネタニヤフ首相が早ければ来週にも代表団を派遣することを検討しているが、日程はまだ調整中とした。

イスラエル首相府のコメントは現時点で得られていない。

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