高カカオチョコダイエット より効果的なのはカカオ何%?

ダイエット中でも好きなおやつには目がいってしまいます。そんなときは、「何をどれだけ食べるか」よりも「いつ何を食べるか」で調整しましょう。今回のテーマは「チョコレート」。管理栄養士の望月理恵子先生に、チョコを食べるといい時間と、チョコがもつダイエット効果について教えていただきましょう。

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午後3時までに高カカオチョコを!

午後3時までのおやつにおすすめの食品が、高カカオ入りのチョコレートです。

高カカオチョコにたっぷり含まれるカカオポリフェノールは、脳に働きかけて脳を活性化し、午後の眠気を吹き飛ばしてぼやけた頭をスッキリさせてくれますし、イライラ改善にも役立ちます。

さらに、ダイエット中の方は注目!
「カカオ分82%の高カカオチョコレートを食べることで、体重が減少した」という報告があるのです。
チョコを食べてやせられるなんて朗報です!

高カカオチョコはミルクチョコよりも低カロリーですが、カカオの含有量が多すぎると苦みが強くなるので、82%が妥当なところ。

食べすぎると脂質過多、カロリーオーバーになりますから、板チョコタイプなら5かけ程度(200㎉前後)を目安に食べるとよいでしょう。

また、カカオポリフェノールには血圧低下作用や活性酸素を消去する抗酸化作用があり、動脈硬化の抑制、しわやくすみを防ぐ美肌効果、脂肪蓄積を抑える効果など、さまざまな健康効果が期待されています。

おやつのあとは脂肪が燃える時間

運動が苦手、体を動かすのがめんどうで何もしていないという人こそ、やせやすい人なのかもしれません。「体を動かす」というカードをまだ使っていないのですから!
せっかく体を動かすなら、効率よく、体重減に結びつけたいものですね。

やせたい人、運動不足の人にとって、おやつのあとは、絶好の運動タイムです。
おやつ後から夕方までのこの時間帯に、実行したいのが、スクワット。

スクワットは、もっとも効率的に筋トレができる方法のひとつです。下半身の筋肉を集中的に動かせるのはもちろん、同時に腹筋も鍛えられるので、ポッコリおなかの人にもおすすめです。

ヒトの体には、筋肉の約7割が下半身についていて、とくに太ももには大きな筋肉があります。太ももを中心とした下半身を動かすスクワットは、効率的に脂肪を燃焼させるエクササイズの王道。ダイエットや体力・筋力強化への近道なのです。

1日5食に分けるほうが太りにくい

おうち時間が長くなって、夜遅くまで起きてしまい、ついお菓子をつまみがちになった人も多いことでしょう。ポテトチップやクッキーなど油脂と炭水化物(おもに糖質)の多いスナックや甘味をダラダラ食べるのはカロリーオーバーにつながり、体内時計にも影響して脂質代謝異常が生じ、太りやすくなります。

袋菓子などは上のほうの棚に隠しておくのが、ダラダラ食い防止のコツです。

一方、意外に思われるかもしれませんが、1日の摂取カロリーが同じ(適正な範囲内で)なら、1日3食にするより、1日5食に分けて食べるほうが、血糖値が上がりにくく、太りにくいという研究もあります。

1食分のカロリーを減らして、回数を多く食べるほうがよい、ということになります。

※この記事は『やせる時間に食べてみた!』望月理恵子著(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。

※2023年3月31日に配信した記事を再編集しています。


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