漂う甘い香り…福井市でバラ見頃 大安禅寺や福井聖三一協会

見頃を迎え華やかに咲くバラ=23日、福井市田ノ谷町の大安禅寺
見頃を迎え、華やかに咲くバラ=22日、福井市田ノ谷町の大安禅寺
見頃を迎え、華やかに咲くバラ=22日、福井市田ノ谷町の大安禅寺
見頃を迎え華やかに咲くバラ=22日、福井市田ノ谷町の大安禅寺
見頃を迎えたバラを楽しむ子どもたち=21日、福井市春山1丁目
バラの香りを楽しむ子どもたち=21日、福井市春山1丁目の福井聖三一教会

 福井市田ノ谷町の大安禅寺で、バラが見頃を迎えている。木々の新緑を背景に、赤やピンク、白など色とりどりの大輪が甘い香りを漂わせている。

 髙橋友峰住職の妻、佳子さんと檀家(だんか)のボランティアが15年前にバラ園を整備して、大切に育てている。イタリアやフランスなど世界各国の50種類以上が植えられている。

 山中にある同寺では、市街地より10日ほど遅れて見頃を迎え、6月10日ごろまで観賞できる。濃いピンクが華やかな「うらら」や、白とピンクのストライプ柄が目を引く「バリエガタディボローニャ」など多彩。バラだけでなく、クレマチスやサマースノー、サツキも咲き誇っている。

 8日からは生け花展も始まり、バラと合わせて楽しめる。(倉谷千晴)

かれん20種…香りも満喫 福井聖三一協会

 福井聖三一教会(春山1丁目)では赤や黄、ピンク色など約20種のバラが訪れた人を出迎えている。

 同教会では20年以上前からバラを花壇で栽培。「バラの教会」として地域で親しまれている。信者が水やりやしぼんだ花を摘むなど手入れをしており、毎年5月から秋にかけてつるバラや大輪を楽しめる。

 21日には聖三一幼稚園の園児36人が教会を訪れた。礼拝と聖書の話などを聞き終えた後、礼拝堂横の花壇で花を観賞。顔を近づけて香りをかいだり、そっと花びらに触れたりしてかれんな花に興味津々だった。井上蒼大朗ちゃん(5)は「黄色のバラが好き。きれいだね」と笑顔だった。

 藤井和人牧師補(39)は「美しいバラを見て心を癒やしてもらいたい」と話していた。(前田皐)  

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