山野井さん「紡神楽」で頂点 宇都宮バーフェス・カクテルコンペ

「TUMUGI」を使ったカクテルの販売ブース

 12日にオリオンスクエアで開かれた「宇都宮バーフェス2024」(宇都宮カクテル倶楽部(くらぶ)主催)内のカクテルコンペ「U.C.Cカクテルチャレンジ」で、「BAR YAMANOI」(江野町)の山野井皇(やまのいただし)さん(37)が出品した「紡(つむぎ)神楽」が頂点に立った。優勝作品は27日から、同倶楽部加盟全店舗で提供する。

 ことしは以前から親交のある「三和酒類」(大分県)の麹(こうじ)スピリッツ「TUMUGI」を使ったロングカクテルを課題とした。5作品が事前予選を通過し、専門家による審査などで勝敗を競った。

 「紡神楽」は抹茶リキュールやグリーンアップルシロップなどを使い、麹の柔らかさが引き立つさっぱりとした一杯。自然の中で目を閉じて感じる風をイメージした。神社に伝わる神楽のように、宇都宮と大分の絆を次世代へつなぎたいという思いが込められている。審査員からは色合いやネーミング、スタイリッシュな仕上がりなどが評価された。山野井さんは「バーが扱うのは洋酒が多いが、和のお酒もさらに大切にしていきたい」と話した。

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 会場内には同倶楽部などが監修し、加盟店で提供されるカクテルをモチーフにしたキーホルダーのカプセルトイ「街ガチャin宇都宮カクテル」が初めて設置された。

 ラインアップは「夢酒 OGAWA パイプのけむり」(泉町)の「フローラ・オブ・ゴールド」など8種類と、シークレットの計9種類。

 街ガチャは29日から、一部加盟店と「来らっせ本店」(馬場通り2丁目)など市内9カ所に設置される。1回300円で、キャッシュレス決済のみ対応する。

「U.C.Cカクテルチャレンジ」で頂点に立った「紡神楽」
山野井皇さん
会場に設置された「街ガチャin宇都宮カクテル」

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