英国に経済貿易代表部の正常な運営確保を要請

英国警察は最近、ロンドンの香港特区経済貿易代表部の袁松彪エグゼクティブマネジャーを含む3人の男を英国国家安全法違反の疑いで逮捕した。5月24日付香港各紙によると、被告の1人、マシュー・トリケット氏は地元の公園で死体となって発見された。特区政府商務及経済発展局の報道官は声明を出し、丘応樺・局長が23日、事件に関して在香港英国副総領事(総領事は香港不在)と会談したと発表。事件に対する特区政府の懸念を改めて表明し、英国側に対し事件の詳細をできるだけ早く公開し、市民に真実を知らせ、不必要な憶測を避けるよう求めた。丘局長は英国側が事件を公正に処理し、逮捕者の正当な権利と利益を保護し、経済貿易代表部の正常な運営を確保しなければならないと改めて強調した。

丘局長は、経済貿易代表部の職責は香港と現地地域のさまざまな分野での交流を強化するため、地方政府、経済界、シンクタンク、さまざまな分野の人々との緊密な連絡を維持することであると強調。貿易、投資、芸術、文化を含む香港の独自の利点に対する地元の人々と企業の理解を高め、香港の経済と貿易の利益を促進することを目的としていると述べた。経済貿易代表部の通常の業務には、上記の職責を果たすためのさまざまな活動の組織化と、活動の円滑な進行を確保するための関連する安全確保の手配が含まれると説明した。また報道官は、経済貿易代表部のオフィスとその従業員の安全を確保するために、日常的に適切なセキュリティ対策を講じると述べた。経済貿易代表部のすべての活動は法律に従って行われており、英国政府は経済貿易代表部の通常の業務と活動が中断されず、秩序ある方法で進行することを保証する義務があると指摘した。

死亡した37歳の男性マシュー・トリケット氏は、過去に英国海兵隊に勤務しており、ロンドン・ヒースロー空港の国境警備員としても働いていた。彼とこの事件に関与した他の2人、38歳の衛志良氏と、63歳の袁松彪氏は、海外の諜報機関による情報収集を支援した罪で起訴された。昨年12月から今年5月まで監視を実施し、その中には香港警察から指名手配されている羅冠聡氏と蒙兆達氏も含まれていると指摘している。

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