「夜遅すぎる連絡に困ってます」…手軽なLINEメッセージ、あなたは何時まで許せる? いま時の「常識」100人に聞きました #こちら373

「LINE何時までOK?」のアンケートに答える通行人=23日、鹿児島市東千石町

 手軽にメッセージをやり取りできる無料通信アプリLINE(ライン)について、南日本新聞「こちら373」に「夜遅すぎる連絡に困っています…」という声が寄せられた。果たして“常識の範囲”は何時なのだろうか。23日、鹿児島市の天文館地区で百人に聞いてみた。「あなたは何時まで許せますか?」

 調査は「午後9時」「午後10時」など許容できる時間帯を1時間ごとに記したアンケートボードを示し、シールを貼ってもらった。年代や性別などが偏らないように声をかけた結果「何時でも大丈夫」との回答が65人に上り最多となった。

 10~20代を中心に、深夜帯の連絡は「全く気にならない」と口をそろえた。年代を問わず、就寝時間になるとスマートフォンや携帯電話の通知音が自動で切れる「おやすみモード」機能を使い、翌朝まとめて返信するという人も目立った。

 専門学校生の女性(20)=姶良市=は「電話と違って好きな時間に返信できるのがLINEの良さ。深夜に連絡があってストレスを感じたことは一度もない」と話す。

 一方で、自分から連絡する場合は、相手の立場に合わせた気配りをしているという人も。高校1年の女性は「親しい間柄なら互いに時間を気にしない。目上の人に対しては、午後9時を過ぎないよう心がけている」。会社員の男性(30)=横浜市=は「原則午後10時まで。特に後輩に送る時は気を遣う」と明かした。

 調査では「午後10時まで」が12人、「午前0時まで」が7人と続いた。主な理由として家庭生活や睡眠時間への支障を挙げる人が多かった。就寝直前、知人からの立て続けの連絡によって眠れなくなった経験があるという高校3年の女性は「緊急時は別として、午前0時以降はマナー違反だと思う」ときっぱり。「相手の生活を思いやり、不用意な連絡は控えてほしい」と求めた。

 「午後9時まで」と回答した自営業の男性(67)=鹿児島市谷山中央2丁目=は、深夜に突然、LINEで業務連絡を受けた経験があるという。「急ぎの要件は電話を使うなど目的に応じて連絡手段を使い分けることが大事ではないか」と訴える。LINEの気軽さを認める半面「無自覚のうちに相手の生活を縛るというリスクにも目を向けるべきだ」と配慮する大切さを説いた。

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