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今夏の第62回山形花笠まつり(8月5~7日)を盛り上げる「ミス花笠」の最終選考が26日、山形市の山形商工会議所で行われた。今回からはジェンダー平等推進の観点から、性別を不問としたが、最終選考で残ったのは例年通り、全員女性だった。26人の応募者のうち、男性は2人いたという。
最終選考の面接には18人が進み、このうち石山巴香(ともか)さん(23)=山形市、会社員▽深瀬成実さん(25)=同、団体職員▽及川優希奈さん(25)=同、会社員▽中川美南(みなみ)さん(21)=上山市、尚絅学院大4年=の4人が今回のミス花笠に選ばれた。
県花笠協議会(会長・矢野秀弥山形商工会議所会頭)は、選考基準を明らかにしていないが、関係者によると、花笠まつりへの思いの強さ、本県の魅力を県内外で紹介することができるかに加え、受け答えの明るさなどを選考のポイントにしたという。
「ミス花笠」の名称や衣装は変更していないが、「市民から『男性が選ばれるかもしれないのにミスの名称は違和感がある』という意見が寄せられた」などと同協議会の関係者は話す。同協議会は来年度に向け、名称や衣装、選考方法を改めて検討するとしており、性別ごとに選出枠を設ける案もあるという。
今回、選ばれた4人は山形市の文翔館で写真撮影に臨み、「幼い頃からまつりに参加してきたのでうれしい」「山形の魅力を県内外にアピールしたい」と意気込みを語った。今後、本番のパレードに向けて踊りの練習に励むほか、1年間、県内外のイベントなどで観光分野などの発信を担う。