津幡、大の里祝福ムード 場に本紙ラッピング紙面、号外 町民「勝負師の顔になった」

大の里の優勝を伝えるラッピング紙面や号外に見入る来庁者=27日午前10時20分、津幡町役場

  ●「町がにぎやかに」

 大相撲夏場所で大の里の初優勝から一夜明けた27日、地元津幡町は祝福ムードが広がった。町役場では優勝を伝える北國新聞朝刊のラッピング紙面や号外が掲示され、町民から「町が一日にしてにぎやかになった」「何回も優勝する姿を見たい」と喜びの声が相次いだ。

 「祝 大の里関 優勝おめでとう」。津幡町役場では1階の2カ所にこう書かれた張り紙とともに、本紙のラッピング紙面と号外が飾られた。来庁者は優勝を決めた瞬間や、新潟・海洋高時代に出場した高校相撲金沢大会の取組をとらえた写真などに見入った。

 同町加賀爪の由雄邦子さん(81)は「相撲が大好きで、毎日拍手しながら応援していた。本当に強く、15日間があっという間に終わった」と声を弾ませた。紙面で生まれた時と土俵で闘う姿の写真を見比べ「勝負師の顔になった」と話した。

 同町中山の種本博生さん(85)は「敵なしの強さだった。最高の気分だ」と笑顔を見せた。

 町役場では千秋楽の26日、大一番のパブリックビューイング(PV)が行われ、立ち見を含めて約400人が詰め掛け、盛り上がった。町民からは「凱旋(がいせん)の優勝パレードが楽しみ」などの声が上がっている。

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