バナナの黒い部分は食べても大丈夫?甘さのピークの見極め方も解説

保存中のバナナが黒くなったらどうすればいい?

バナナは、甘くて美味しく、朝食やおやつにも手軽に楽しめるフルーツです。特に子供がいる家庭では、よく購入されることでしょう。

しかし、便利なバナナも、保存していると黒い部分ができやすいため、購入後2~3日で変色してしまうことがあります。この変色したバナナ、本当に食べても大丈夫なのか、と戸惑う方もいるでしょう。

一部には、見た目が悪くなると腐っていると判断して廃棄を選択する人もいますが、実際には黒くなっている部分が食べられないわけではありません。バナナを購入した後で黒い部分が気になる方には、とても気になる情報ですよね。

バナナの黒い部分は食べても問題ありません!

実はバナナの黒い部分は食べられる部分です。この黒い部分が現れるのは、バナナが熟成している証拠。甘さをより楽しみたい方は、この黒い部分が出始めるのを待つのがおすすめです。

バナナの黒い部分の正体は「タンニン」

バナナが黒く変色するのは、タンニンというポリフェノール類が原因です。このタンニンが酸化酵素と反応して黒くなりますが、これは実は腐敗を防ぐ自然な防御メカニズムです。そのため、黒くなっていても腐っているわけではありません。

皮に黒い斑点が現れたバナナは食べごろ

バナナの皮に見える黒い斑点は「シュガースポット」と呼ばれ、熟成のサインとされています。これらの斑点はタンニンの反応によって現れ、バナナが食べごろであることを示しています。

この時期のバナナは特に甘みが増しており、免疫力を高める効果があるとされています。健康を考えるなら、黒い斑点が出現したバナナを選んで食べることをお勧めします。

バナナの賞味期限はどれくらい?判断基準も解説

バナナの賞味期限は、保存方法によって異なり、一概には言えません。一般的に、春から夏は2~4日、秋から冬にかけては7~10日程度持続することが多いですが、保存環境によって期間は前後します。例えば、冬場には4日程度、夏場には5日程度持つこともあります。

腐敗のサインを見分ける方法

バナナの賞味期限を判断するには、その匂いと実の状態が重要です。特に、酸っぱい臭いがする場合や、匂いに違和感がある場合は腐敗している可能性が高いため、そのようなバナナは食べないようにしましょう。また、皮を剥いた際に実がドロドロになっている場合は、酸化が進んでおり、食べるのは避けた方が良いでしょう。

バナナの保存方法は『常温保存』が最適

バナナは、基本的に常温での保存が推奨されています。適切な保管温度は14~20℃とされ、これはバナナの原産地である南国の気候に近いためです。

多くの家庭では、バナナをかごや市販の袋に入れて保管していますが、通気性を良くするためには袋に入れずに保管することが望ましいです。

また、バナナ専用のスタンドが市場に出ているため、頻繁にバナナを消費する場合は、スタンドの購入とその設置場所の確保を検討すると良いでしょう。これにより、バナナを長持ちさせることが可能になります。

冷蔵保存は可能!でも注意が必要

バナナは冷蔵保存も可能ですが、バナナにとって最適な温度は14~20℃であり、一般的な冷蔵庫の温度設定はこれよりも低いため、バナナの劣化を早める可能性があります。

特に、冷蔵庫内は4℃以下、野菜室でも7℃以下の温度に設定されていることが多く、バナナには適していません。それでも夏場など室温が20℃を超えるような環境では、野菜室での保管を検討すると良いでしょう。

冷蔵保存する際は、新聞紙で包んだ後、ビニール袋で覆うことで、バナナの品質を保持しやすくなります。

バナナの皮に黒い点が出たら最高の味を楽しむチャンス!

バナナの皮に黒い点が現れたら、それは実際には美味しさが増しているサインです。初めて見ると少し不安に感じるかもしれませんが、これらの黒い点、通称「シュガースポット」は、バナナが最も甘く、食べごろになっていることを示しています。

したがって、バナナを購入した際は、これらの点を確認し、甘みが増したこの時期に食べることをおすすめします。黒く変色した部分は、腐っているわけではなく、タンニンなどの自然な成分によるものであるため、見た目に惑わされずに、その豊かな味わいを楽しんでください。

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