白神山地「マザーツリー」枯死 樹齢400年、台風被害で樹勢衰え

枯死と診断された白神山地のマザーツリー=24日、西目屋村(東北森林管理局津軽森林管理署提供)

 東北森林管理局津軽森林管理署は27日、青森と秋田両県にまたがる白神山地のブナの巨木「マザーツリー」が枯死したと発表した。

 マザーツリーは西目屋村の白神ライン津軽峠にあり、樹齢約400年、高さ約15メートル。長年、白神山地の象徴的存在として親しまれてきたが、2018年9月の台風で幹が折れ、樹勢が衰えていた。

 同署の依頼により、昨秋から樹木医による診断が行われていたが、今年春の新芽が確認されなかったため、24日に樹木医が診断したところ、枯死と断定した。

 枯死したマザーツリーは自然に朽ちるまで保存する方針。その期間に樹木が倒れる可能性もあるとして、同署は当面の間、木の手前までを通行止めにする。

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