住宅街に雨と海水 七尾・石崎漁港、市道冠水

海水が流入した道路を水しぶきをあげて進む軽トラック=28日午前11時半、七尾市石崎町

 28日の石川県内は前線を伴った低気圧の影響で雨が降った。能登半島地震で岸壁に亀裂が入った七尾市石崎漁港では、住宅街に入り込んだ海水が雨で増水し、市道の一部が冠水、住宅内まで海水が押し寄せた。県七尾港湾事務所は土のうの追加設置を進める。

 漁港内の道路は海水であふれ、漁港から約100メートル離れた市道では車が水しぶきをあげて通った。漁港近くの50代女性宅には午前6時ごろから海水が流れ込み、ボランティアが駆け付けて排水作業を進めた。女性は「いつ家の奥まで水が入るか心配。どうにかしてほしい」と話した。

 金沢地方気象台によると、加賀では午後6時ごろまで、1時間雨量が25ミリの強い雨となるところもある見込み。28日夜の始めごろまで低い土地の浸水に、夕方から夜遅くまで河川の増水に注意を呼び掛けている。

 28日正午までの最高気温は金沢17.5度、輪島17.6度と4月中~下旬並みとなった。

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